
日本橋茅場町に簡単に分解できるビルが誕生?!

こんにちは。
日本橋の不動産会社、サウザンドハンズの寺田です。
本日は、日本橋茅場町に一風変わったビルが誕生したということで、どんなビルなのかみてみましょう。
木造ビル「prewood」
そのビルというのがこちら。

まず、”THE 木”の外観に目を奪われます。
不規則に凹凸のある形状も特徴的ですし、いまどきのビルはガラスを多用した外観であることが多い印象ですが、そもそも窓自体が通り側には一つしか見当たらずサイズも小さいという、トレンドに逆行したデザインが際立っています。
しかし、このビルの最大の特徴はその外観ではありません。
このビルは、平和不動産がVUILDという会社と共同で開発・建築したビルです。
「prewood」という名称のビルだそうです。
平和不動産が出しているニュースリリース内容によると、このビルの最大の特徴はその構造にあり、分解・移築を容易にする建築手法を採用しているとのことです。
建物構造は見た目どおりの木造で、木でできたブロックを積み重ねるモジュール工法となっており、接合はビスやボルトのみでおこなわれているそうです。
これにより、建築時の躯体工事はわずか2日で完了したとのことです。
これまでの建築物は、建築後に何らかの理由で建物を移築したいとなった場合は、曳家という手法がありました。
文字通り、建物を曳きながら移動させるのですが、日本の場合、道路や敷地スペースの問題もあり、ある程度の距離を移動させようとすると、都会の商業地ではあまり現実的な方法ではないでしょう。
しかし、このビルの建築手法であれば、おそらくトラック等に積んで運べるサイズにまで分解して移動し、別の場所で新たに組み立て直すという方法で移築ができるのではないでしょうか。
中々画期的な建物なのではないでしょうか。
ニュースリリース内容の詳細はこちら
このビルの建築手法の将来性
さて、いくら移築が容易なビルといっても、建物自体が老朽化して使え無くなれば、解体するしかありません。
では、このビルの工法が本領を発揮するのは、「まだまだ建物が利用できる状態の時期に、建物を移動させたい需要が発生したとき」となります。
そんな場面はどういうときに起こりうるかというと、、、

そう”再開発”です。
再開発には、一つの土地に建っている一つの建物を単純に建て替えるシンプルなケースもありますが、周辺一帯で権利者の異なる土地をまとめて、既存の複数の建物を一度全て取壊し、新たに大きな建物を建築するようなケースもあります。
いわゆる”地上げ”がおこなわれるときもありますが、それぞれの土地所有者の事情・思惑もありますので、一気に事が進むケースばかりではありません。
例えば、このようなケースはどうでしょうか。
とある不動産会社が、駅前の一等地を購入しました。
隣接する土地も購入できれば、より大きなビルが建てられるため、その土地の所有者に売却を打診したところ、いますぐに売却はできないが、5年以内には売却検討をしたいとのことでした。
そこで、その不動産会社は、長期的に考えると、隣地の土地を購入してから大きなビルを建てた方が利益になると考え、隣地の所有者が売却する意向となるまで、しばし待つことにしました。
こういったケースの場合、一般的には既に購入した土地を数年間もそのままにしておくのはもったいないので、例えばコインパーキングに利用するなどして、ときが来るのを待ちます。
駐車場なので、建物を建てて貸した場合と比べれば収益性は低くなります。
建物を建てられるなら建てたいところですが、数年後にはまだ使える状態の建物を取り壊さないといけなくなるので、一般的な建物はコストに見合わず建てづらいケースです。
こういった場面で、「prewood」のような、後々に別の場所に移築が容易に可能である建物をいったん建てるというのは有力な選択肢となるのではないでしょうか。
茅場町にできたビルは、面積のとても狭い土地に建っており、そういった土地にも建築可能なようです。
再開発を待つ土地も、こういった狭小地であるケースがあります。
この茅場町のビルが、再開発絡みで生まれたプロジェクトなのかどうかはわかりませんが、もしかすると、周辺一帯の再開発を見越して、移築が容易な構造のビルを建築した、その可能性は十分に考えられるのではないでしょうか。
ビルには2025年10月4日に飲食店がオープン
さてさて、ビル建築の裏事情がどうなのかは置いておいて、「prewood」は、2025年10月4日に飲食店がオープンするようです。
台湾料理をベースにした、台日フュージョン料理店だそうです。
台湾料理といえば、私個人的に「魯肉飯(ルーローハン)」が好きなのですが、このお店にもあるようなので、非常に興味があります。
茅場町の駅前すぐのところにありますので、興味のある方はビルの見学と併せて食べにいってみましょう。
店舗名 :勺勺(シャオシャオ)
住所 :中央区日本橋茅場町1-4-3
営業時間:ランチ 11時30分~14時(Lo 13時30分)
ディナー 17時~23時(Lo 22時)
定休日:日曜日
公式インスタグラム://www.instagram.com/shao2_kayaba/?hl=bg
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